こんにちは、たき子です。
ナナハン(たき子の電動アシスト自転車のニックネーム)旅の後半です。
春の瀬戸内海編、コンセプトは「春の瀬戸内海をうららかに走るよ♪」。
6回目はしまなみ海道の後編です♪
瀬戸田レモン島
多々良大橋で愛媛県から広島県の県境を越え次に降り立ったのは生口島。
橋から一般道に降りる坂道沿いにたわわに実る黄色い果実。
レモンの木だ!
そうか、今は収穫期なのね。
前に来た時は夏だったから青レモンだったけどちょうど黄色く熟してるんだなあ。
レモンって一年中手に入るから気づかなかったけど柑橘類だもん、冬の果物なんだね。
ただでさえ心地よい下り坂なのにレモンの爽やかな香りに包まれながら下るなんて昇天しそうな爽快感(*´艸`*)
ここ生口島は別名レモン島。
生口島というより広島県尾道市瀬戸田町と言ったほうがわかりやすいかしら。
瀬戸田レモンは国産レモンのブランドだものね。
歩道にレモンガチャまで設置されていた。
近年輸入レモンのポストハーベストが問題になって国産レモン栽培が盛んになったのかと思ったらそうではなかった。
明治時代から既に栽培を始めていたらしいわ。
地図から消されていた島
レモンに菜の花。
黄色に包まれた生口島の東海岸素意を走りながら気になっていたのは海の向こうの大久野島。
この写真は大久野島方向に向かって写した写真↓↓
写真の左手は大三島。その右にあたる写真中央の鉄塔が立っている島が大久野島なんじゃないかと思う。
なぜこの大久野島が気になっていたのかというと、この島は昭和初期に地図から消されていた島だから。
大久野島には“うさぎ島”と“毒ガス島”という2つの別名かあるの。
毒ガス島からうさぎ島へ
大久野島は昭和4年(1929年)から昭和20年(1945年)まで、つまり第二次世界大戦集結まで陸軍の毒ガス工場があった島。
日本軍が毒ガスを製造していたということは長年秘密裡にされ、昭和59年(1984年)まで旧軍関係者以外日本ではほとんど知られていなかった。
当時は陸軍の技術者のみならず徴用工・学徒勤労動員・勤労報国隊軍を集め、びらん剤・血液剤・催涙剤・嘔吐剤などの製造に従事させていたのだそうよ。
もちろんその事実は口封じされ漏れることはなかった。
つい先日もNHKのドキュメンタリーで当時この島に連れてこられた人が証言していたわ。
化学の研究ができるという偽りの名目で連れてこられたけど大久野島に降り立ったとたん異様な匂いに異変を感じたんだって。
戦後殆どの毒薬は付近の海洋に投棄されたけど現在でも巨大なコンクリート製の毒ガス施設は残っており立入禁止区域に指定されているのだそう。
その後1961年には国民休暇村が作られたのだけど、国民休暇村拡張工事の際に残存していた毒ガスによる被災者が出てしまうなどの負の歴史が1972年まで続いていたんだって。
そんな負の歴史てんこ盛りの大久野島だけど、今ではうさぎ島という別名のほうが知られているのかもしれない。
国民休暇村になった際、島のマスコット的な存在としてウサギの放し飼いを始めたそう年々増加し今では1000頭前後いるのだそうよ。
うさぎとの触れ合を目当てに訪れる人が多いんだって。
うさぎ、レモン、美しいしまなみ海道の島々。
光の影にそんな負の歴史があったなんて知らなかった。
瀬戸内海に投棄された大量の毒、毒ガスを作って被災した人々、そして毒ガスで殺された人々。
だけどそれはこの地に限ったことじゃない。
戦争中は沖縄の美しい海は血に染まった。
アジア各地でもヨーロッパでも戦いは繰り返され今もミャンマーでは軍が民衆を弾圧。。。いえ弾圧なんて言葉は軽いわよね。軍が民衆を殺戮している。
そんな事を思いを馳せながら向かった先は大久野島。。。ではなくしおまち商店街。 ←軽い
大久野島へは行ってないの。
大久野島へ行って毒ガスの島を歩いてみたかったんだけど往復するにはあと1、2日必要だったから行けなかったんだよね^^;
またいつか行く機会を作りたいわ。
しおまち商店街
しおまち商店街は瀬戸田港から耕三寺まで約600メートルの通りに約50店舗が並ぶ商店街。
グルメスポットやお土産物屋もあるけどコロナで観光客は少なかった。
精肉店岡哲商店街のおばあちゃんのコロッケはよく取材される人気店らしい。
貼り紙のアピールがハンパない(*´艸`*)
コロッケ食べたかったんだけどね、この商店街ではお昼ごはんを食べるので諦めた。
蛸天丼で人気の食事処ちどりで瀬戸内海の蛸天丼食べるんだもんねー♡
「ちどり」で蛸天丼
ちどりはその外観から一目瞭然の蛸料理のお店。
蛸天ザル、蛸飯、蛸フルコースな蛸の他に瀬戸田レモン鍋なんていう気になるメニューが目白押しなの。
ここは素直に一番人気の蛸天丼卵とじを注文。
ゴロンとした蛸の天ぷらが卵でとじられご飯に乗ってるなんて反則の美味しさだよね♡
焼き立てレモンケーキ「島ごころ」
お腹いっぱいで商店街を後にしようとしたら、商店街を抜けたところで捕獲されちゃった。
瀬戸田レモンケーキ島ごころSETODA本店。
だってこんなそそられる建物の前を素通りできないやーん(*´艸`*)
店内もレモンだらけでとにかく映える。
お土産にと思って入ったら焼きたての島ごころが。
蛸天丼たらふく食べた直後だけどいただいちゃいましょう!
クッキーシューやレモネードもそそられるんだけどレモンケーキ島ごころだけに自重したわ。
レジの横に置かれているトースターで1分ほど温め直しレモンのテーブルでいっただきまーす♡
一口食べるとレモンの味と香りのバターケーキが口いっぱいに広がる。
ああ幸せ♡♡
レモンピールが入ってて食感も楽しめるしこれは美味しいわあ!!
これは息子に買って帰らなきゃ♪
まだ旅の途中なので2個だけ買って支払うと賞味期限が近いからとおまけでレモンゼリーをいただいたの。
大阪に帰ってから食べたけどめっちゃレモン味で美味しかったわ!
ただよく見ると製造は大阪市平野区瓜破のつるや製菓って書いてあった。
委託先の大阪で作って広島で販売してそれをまた大阪で食べてるわけね(*´艸`*)
余談だけど、道中のレモン畑の側道でレモンを1個拾ったの。
このレモンは半分はちみつレモンにして半分をレモン酒に。
島旅を思い出しながらレモン酒飲むのが今から楽しみだなあ♡