続おばちゃんDAYS

元給食調理員、現販売員たき子のオオサカのおばちゃんブログです。大学生の息子との二人暮しを楽しんでます

スタッフは見た!後編・社交ダンスのお相手料や現状の問題点

こんにちは、たき子です。

100年に一人と言われる社交ダンス界の逸材、藤井蒼汰さん。その藤井蒼汰さんが中村安里さんとペアを組んでSota & Anriとしてダンス日本一決定戦に出場し活躍し俄に盛り上がりを見せかけている社交ダンス。

 

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前編では主に社交ダンサーの収入とレッスン料についての現状をこの業界に片足の爪先だけ突っ込んでいるスタッフ目線で好きなことを書いてみました。

 

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後半ではその他の収入について見てみたいと思います。

 

 

 

 

 

前半の繰り返しになるけどプロの社交ダンサーの収入としては以下の項目がある。

・コンペ(競技会)の賞金

・パーティーのショー出演料

・団体レッスン料

・個人レッスン料

・パーティーデモやプロアマコンペのお相手料

・チャーター料(パーティーなどで特定の顧客に貸切られて躍る事)

・パーティーのダンスタイムお相手料

前編では個人レッスン代までだったから、後半はお相手料から書いてみるね。

 

●お相手料(パートナー料)

お相手料はパーティーのデモ(デモンストレーション)に出演する時やプロアマコンペに出場するときに先生に支払うお金。

お相手料には振り付け料や音楽編集料(デモの場合)などが含まれるよ。

 

金額はピンキリ。

小規模なパーティーのデモならお相手料無料の場合もあるけどホテルのパーティーなら数万円必要かな。

しかも先生のランクによって変わるから(SA、A、B、C、D級…というようにランクがある)ファイナリストの場合1曲50万なんてのも聞くわ。


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だけど景気の良い時代ならいざしらず、今どきはそこまで高額のお相手料を払える人も少ないし一時期より安くなってきてるのか。。。な?

このあたりは推測で書くのもどうかと思うのでたき子には明確には書けない。

稀にお相手料をホームページなどでオープンにしてるケースもあるけどね。

いろんな差し障りがあるのかもしれないけど個人的にはオープンにしていただきたいなあ。

 

プロアマコンペが人気

デモのお相手料と比較するとプロアマコンペのお相手料はリーズナブル。

プロアマコンペっていうのは先生と生徒がペアを組んで競う競技会のことで最近人気が高まってきてる。

この間関東で開催されたプロアマコンペでは1000を超えるエントリーがあったと聞いてビックリしたもの。

人気のプロは100曲近く踊ったっていうからこれまたビックリ!

どんな体力なんだ(*´艸`*)

 

プロアマコンペはお相手料は安いけど、デモ同様出場するための個人レッスンを必ずといっていいほど受けるから(受けずに出場するなんて恐ろしくてできない)個人レッスン代が見込めるわ。

 

●チャーター料

チャーター料っていうのはパーティーの時に一人の先生を文字通りチャーターすること。

普通パーティーはいろんな人と踊るけど、チャーターされた場合はチャーターした客としか踊らない(踊れない)。

一人でチャーターする場合もあるし数名でチャーターする場合もあって料金は先生次第ね。

 

●ダンスタイムのお相手料

ダンスタイムのお相手料は、パーティーのダンスタイムで指名されて受け取るお金。

3曲1000円などのリーズナブルなケースもあればプロの持ち級によって1曲1〜2万円と高額な場合もある。

この指名料制度はパーティーによってないケースもあるよ。

 

プロは辛いよ?

以上、たき子の観察が間違ってなければダンサーの収入源はだいたいこんなところかな。

 

景気の良い時は儲かっていたらしいけど最近はそこまでお金を注ぎ込める人は少ないから固定客を確保するのは大変だと思う。

そして最近人気なのは若手のアマチュアなのだそう。

同じデモに出演するとしてもアマチュアならお相手料もレッスン料もプロほど高くないからね。

 

パーティーのダンスタイムにしても、3分間のダンスのためにA級のプロに2万円払うなら上手なアマチュアと1曲500円でたくさん踊りたいと思うのは不思議じゃないわよね。

人気のアマチュアや学生は、土日パーティーのアテンダント(ダンスのお相手)アルバイトでかなり稼げるらしいわ。

 

その点プロはプライドもあるしあまり料金は低くできない、よって需要が減る、そしてアマチュアに流れる。。。辛いな、プロ。

 

 

女性ダンサーも辛いよ?

プロは辛いけど、それでも男性の先生はまだ良いのよ。

生徒は女性が多いから男性の先生はまだ需要がある。

だけど男性生徒のパイは圧倒的に少ない。

 

金スマで有名になった山本英美先生みたいなカリスマ先生ならまだしも、たいていは個人レッスンの生徒さんを確保するのに苦労していてダンス以外の仕事と兼業してる人も多いのよね。

 

しかも男性は財布の紐が堅いらしく、パーティーの有料ダンスタイムにお金を出して踊ろうとする人は少ないのだそうよ。

辛いな、女性プロ。

 

プロとアマチュアの線引き

ところで、Sota & Anriペアはアマチュアチャンピオンだけど、アマチュアと言ってもショーにも出てるし浅田舞ペアなどもレッスンしてるしそれなりの収入を得ているはず。

それなら社交ダンサーのプロとアマチュアの違いって何かというと、実はたき子にもよくわからない。

単純に考えればアマチュアダンサーがプロテストを受けて合格すればプロ。これをターンプロと呼ぶんだけど、プロでもアマチュアでも藤井蒼汰くんのように実際にやってることは変わらないケースがあるものね。

 

だけど競技会ではプロはプロ、アマチュアはアマチュアの大会にしか出られないときっちり線引きされているの。

 

出場できる大会区分は厳格なのにプロとアマチュアの線引きがあやふやなのでトラブルも起きる。

この冬も大きな大会にSota & Anriペアが出場できないという残念なことかあったの。

 

アマチュアとプロの線引についてももっとちゃんと決めないとだよね。

 

まとまらない団体

プロ、アマチュア問題のみならず、社交ダンス界は他にも大きな問題をはらんでいる。

社交ダンス団体が分裂しているのよね(世界的にも日本の中でも)。

 

社交ダンスの個人レッスンは確かに良いお値段すると思う。時間単価で見ると弁護士の相談料並みだもの。

それだけの価値があるのは十分理解できるけど、この時代なかなかコンスタントに個人レッスンを受ける余裕のない人が大半。

しかも顧客の大半が70代越え(かつての社交ダンスブームの世代)の高齢者によって支えられてるわけで、いつまでも旧態依然としたやり方にしがみついていて良いのかと思ったりする。

 

だからこそSota & Anriみたいな活きの良い若手が出てきて社交ダンスが注目されてる今、業界全体で協力して社交ダンスを盛り上げてほしいんだけど、悲しいかな前述の通り社交ダンスの団体は分裂してまとまらないのが現状なんだよね。

 

コロナをチャンスにしてほしい

その上追い打ちをかけるようにコロナが席巻し社交ダンスは生き残れるのかそれとも先細りになるのか?

。。。と憂いていても仕方ないからコロナを利用して新たな道を模索してほしいなあ。

手垢のついた表現になるけどピンチをチャンスに変えてほしい。

 

以上、人類が過去のウイルスとの戦いで進化し遺伝子まで書き換えてきたように、このコロナとの戦いで社交ダンス界の遺伝子が書き換えられ進化してくれることを切に願う一スタッフ兼愛好家なのでした。