こんにちは、たき子です。
南の島好きのたき子はいつか南太平洋の島々を旅したいと思い続けてきました。
長年勤めていた会社を退職したタイミングでその夢を実行に移したのはもう20年以上も前のこと。
4ヶ月間に及ぶ南太平洋一人旅の回顧録その⑦はフィジーから離れサモアです。
サモアってどんな国?
フィジーを離れたき子が向かったのはフィジーから見て東北東に位置するサモア独立国でした。
サモアというとどんなイメージを持たれていますか?
最近はラグビー人気でハカダンスも広く知られるようになりましたが、たき子がまず思い浮かべたのはポリネシア民謡サモアの歌。
青い青い空だよ雲のない空だよ サモアの島常夏だよ
高い高い椰子の木 大きな大きな椰子の実 サモアの島楽しい島よ
この歌にもあるサモアですが、実はサモアと呼ばれる国は2つあるんだよね。
元は一つだったのですが、19世紀末に日付変更線を挟んで西をドイツ、東をアメリカに分割して領有される事になったのです。
その後西(ウエスタン・サモア)はニュージーランド統治を経て独立、東(イースタン・サモア)はアメリカ領のまま現在に至っています。
たき子が訪れたのはこの西サモアなんですね。
飛行機に乗りそびれるところだった
サモア行きはいきなりのハプニングから始まりました。
危うく飛行機に乗りそびれるところだったんだよね。
ある日本人にサモア行きの搭乗口が変わったよって教えてもらうまで、アナウンスなんて全く気にせず気づかずゲートの前のベンチでボーっと待ってたの。。。
実はたき子以外搭乗は終わっててギリギリだったみたい。
教えてくれた日本人は、呑気な顔で「地球の歩き方サモア」を読みながら間違った搭乗口の前で待ってるたき子を密かに心配してくれてたのだと後から知ることになるの。
日本人に連れてゆかれる
サモアに着き、検疫のお兄さんに持ってたビスケットを見られて何故か笑われ入国すると、サングラスをかけた日本人のお兄さんが話しかけてきたの。
よく見るとそれが搭乗口が変わったことを教えてくれた人だった。
そうこうするうちに周りは日本人が集まってて、まあいいからいいからと訳がわからないままワゴン車に乗せられサモアの首都アピアのとあるビルへ連れて行かれたんだよね。。。
フィジーでは言葉が通じなくて流されたけどサモアでは何で言葉が通じる日本人相手に流されてるんだろう^^;
海外青年協力隊だった
連れてゆかれたビルには日本語の物ばかりあって、海外青年協力隊のオフィスだってやっと気づいた。 ←鈍い
海外青年協力隊は現地の人へのボランティア活動の傍ら、たき子みたいにボーっとした日本人を見かけたらサポートもしてくれるんだって〜。
それならそうと言ってくれればいいのに何か面白がられていたような気がする。。。(*´艸`)
日本人と交流したサモア
でも文句行ったらバチがあたるな。
海外青年協力隊の人たちには本当にお世話になって、ごちそうになったり名所へ連れてってもらったりナイトショーへ連れて行ってもらったりしたんだよね。
ナイトショーではハカダンスやファイヤーダンスが迫力だったよ〜。
一緒に飲んだりしていろいろ話を聞いたんだけど、やはり異国でのボランティアは苦労が多いみたいで、海外青年協力隊に入るような人は真面目な人が多いから、一所懸命接して報われなかったりすると無力感で自殺する人もいるらしい。。。
その他、海外青年協力隊以外にもオーストラリア駐在の日本人夫婦と知り合って一緒に山を登ったり、サモアでは思いがけず日本人と交流することになってそれはそれで楽しかったわ。
なんせフィジーでは最初の数日以来日本人に会うことがなかったから久しぶりに日本語で喋れるのが楽しかったの(*´艸`)
サモアの首都と食べ物
サモアの首都アピアはシャレた街。
色彩といい港の風景といい典型的な南国とはちょっと違うよ。
朝、名物のポリスの行進があるというので見に行った。
気温も赤道に近いからフィジーより暑いの。
食べ物はわりと西洋ナイズされていて特筆すべき物は少ないんだけど、初めて食べたパンの実(Bread Fruit)は興味深かった。
大きな実で木にぶら下がってるんだよね。
栗のようなら甘くてホクホクして美味しかったわ。
刺身もあって、メニューに「SASIMI」って書いてある。
島国だけど日本人が持ち込むまで生魚を食べる習慣がなかったんだろうね〜。
早々に引き上げた理由とは?
だけど、結局サモアでは首都アピア以外行かなかったのよ。
サモアで少なくとも10日ぐらいは過ごすつもりだったんだけど、予定を繰り上げて早めに引き上げたんだよね。
理由は野犬が多いから。
本当はバスで田舎の方へ行こうと思ってたんだけど、田舎の海岸へ行くとちゃんとした宿がないらしいの。
泊まれるところはファレっていう伝統家屋。
この写真の男性の背後にある椰子の葉でできた家がファレ↓↓
そう、屋根と柱だけで壁がないのよ。
日本の感覚だと日除け付きの休憩所。
これはなかなのモンだよね!
壁がなくても安全なら構わないんだけど野犬がうろついてる土地でファレに泊まる度胸はないわ。
海外青年協力隊の人が言うには何人もの日本人が野犬に咬まれてるんだって( ̄▽ ̄;)
タベウニのネズミどころじゃないやん!
ここでは病気になって入院しても、軽症なら病室はファレだっていうからビックリ(現在はどうかわかりません)。
素朴で親切なサモア人
というわけで、せっかく来たサモアは数日で引き上げて次の国へと行くことにしたのでした。
結局あまり現地の人とは交流できなかったけど、素朴で親切な人たちなんだろうと思う。
日本人夫婦と山登りしたとき、高校生ぐらいのイケメン兄さんは道を訪ねただけなのに頂上まで一緒に登って案内してくれたんだよね。
しかも、夫婦は3歳ぐらいの男の子を連れていたんだけど、たき子たちが息がきれてゼエゼエいってると男の子をサッと抱き抱えて登ってくれた。
顔はイケメンだしやる事もイケメン(≧▽≦)
奥さんがお礼にお金を渡そうとしてもその無口な兄さんは受け取らなかったんだよね。
また、宿の人はを出る時にプルメリアと赤い花びらのレイをプレゼントしてくれた。
すごくいい香りだったんだけど検疫で引っかかり残念。
何でもブ〜ラ〜!の陽気なフィジー人とは違いシャイだけど素朴で親切なサモア人。
野犬がいなければもっと滞在したかったなあ!
さあ、というわけでたき子は早々にサモアを引き上げ次の国へ向かいました。
その様子は次回またよければ遊びに来てくださいね〜♪