こんにちは、たき子です。
ブログ更新の間が空いてしまいました。
この間、いわゆる一身上の都合がございまして手が回らなかったというのが理由です。
母が他界した
前からブログを訪問してくださっている方はご存知かもだけど、寝たきりで長期介護状態に入っていたたき子の母が先週末他界したの。
母は約2年半前、股関節骨折を機に骨折ドミノ倒しで入退院を繰り返し、グループホームに入居。
1年半前にはイレウスで危篤状態になり看取りを宣言されるも回復。
約1年の入院の後昨年11月に特養に入居したんだよね。
その頃すでに9割方眠っていたんだけど、それでも食事は半分眠りながら流動食を口から食べていたんだから人間の生命力はすごいわ。
だけど年末具合が悪くなって病院へ搬送されてからは1日一本の点滴だけになっていた。
そのまま小康状態で年を越し、それなりに安定していると安心していた先週の土曜、ゆっくり朝ごはんを食べ洗濯を干した終えた時に特養から電話を受けたの。
8時に安否確認をした時は変わりがなかったけど9時半にもう一度部屋を訪れた時にはすでに心肺停止していたって。
息子と2人すぐに特養へ向うと体はまだ温かくまだ生きてるようにベッドに横たわっていたんだよね。
最初の骨折以来痛い思いを繰り返し、入院中はコロナで面会もできずにいたけれど、最後に入居した特養の方たちは親身にお世話してくれて、眠ったまま老衰で旅立ったっていうのは安らかに旅立てたって事じゃないかと思う。
その日は息子の成人式
母が旅立ったその日は、おりしも息子の成人式だったの。
コロナで一年遅れになった成人の日の集いがUSJで行われる事になっていたので、何も気にせず楽しんでおいでと送り出す。
友人たちのラインに友人娘さんと息子(同級生)とのツーショットがアップされてきたわ。
息子の成人の日に申し合わせたように母が他界。
これぞ本当に世代交代よね。
母はまだ元気な頃よく「〇〇(息子名前)が成人するまで生きてないだろうから」って言ってたけどギリ間に合ったじゃん(*´艸`*)
葬儀の手配
葬儀の手配や兄への連絡やなんやかんやでひと息ついてコンビニに寄った。
こういう時はやっぱり甘いもんよね!
葬儀っていろんなこと即決しないといけないのが大変だよね。
これまで母との関わりを避けてきた兄にわざわざ相談する気はなく全て一人で決めたわ。
だから喪主も施主も全てたき子。
棺桶の種類、祭壇のランクなどなどあらかじめ考えておいたら良かったのだろうけど何も考えてなかった。
葬儀に参列するのは親族だけだし、親族と言っても我が家と兄の家族だけの家族葬。
もう少し費用を抑えられるんじゃないかと思っていたけど、漠然と想定していた費用より20〜30万円高くなったわ。
葬儀をしないという選択もあったが
最近では葬儀は簡素化されて、特にコロナが流行ってからは葬儀なしで火葬だけっていうのも多いんだって。
だけどこれまでの葬儀のイメージが色濃く残っている身としては、何もないっていうのもなんとなく寂しくて、葬儀なしは私の代からにしてもらうとして今回は一応行うことにしたの。
でも、身内しか参列者がいないと葬儀の手配も楽だね。
母の友人に一人だけ連絡させてもらって葬儀に来てくださる予定だったんだけど、コロナで周りから止められたらしいわ。
そうだよね。。。またコロナ増えてるから高齢者は電車で移動とか怖いよね。
エンバーミングをしてもらう
寒い時期って亡くなる人が多いんだって。
葬儀って亡くなって2〜3日後以内ってイメージ持ってたんだけど火葬場が予約取れなくて4日後になったの。
亡くなってから葬儀まで日数があるからね、あまり変色したりすると嫌じゃない。だからエンバーミングってのをしてもらうことにしたの。
エンバーミングは日本語では遺体衛生保全。
防腐、殺菌、修復をしてくれるんだって。
亡くなった日の夕方、エンバーミング設備のある葬儀場に搬送されたので通夜まで帰ってこなかったのよ。
だから土曜の夕方から火曜の夕方までの丸3日間は何をする事もなく月曜は仕事へも行ったのよ。ちょうど1年に数回の大事な日だったしね。
遺体が戻って来るまでの間にやったのはお棺に入れる物を選んでたぐらいかな。
といっても2年前に実家じまいした時、母の持ち物も整理してたから、それもあっという間に終わっちゃったんだけどね。
お棺に入れる物
で、昨日の葬儀当日。
これはお棺に入れる物たち。
うちの母一応カトリックなのよ。
洗礼名もあるの。
なので普段から飾っていた洗礼記念の絵やらカードやらが多い。
それから手紙。
手紙は父からの物だったり元彼のものだったり。
昔の人ってロマンチストよね。
元彼の手紙なんて五線譜に書かれてるのよ。
母の結婚を嘆く内容の手紙でゲーテの詩やら何かの楽譜の一部やらが書かれていた。
対して父からの手紙は会社の封筒に会社の便箋。
そんな父からの色気のない手紙も元彼からのロマンチックな手紙も、全部一緒に持ってあの世へ旅立ってもらうことにした(*´艸`*)
あの世で父やら元彼やらをはべらせてくれい!
葬儀はキリスト教ぽい自己流
カトリックって言っても、母の信心は主に心の中だけで教会へはもう何十年も足を運んでいない。
だからお世話になった教会も神父さんもいない。
知らない神父さんに来てもらってお祈りだけあげてもらっても全然ありがたくないので代わりにといっちゃなんだけどたき子がお祈りをすることにした。
最初聖書の言葉を朗読しようかと思ったんだけど、聖書の言葉で葬儀に向いてる箇所がよくわからなかった。
どうしようかと思ったところへ母の持ち物のこれを見つける。
「公教会祈祷文」と書かれた手に持つサイズの本で、ミサのときのお祈りや洗礼のときのお祈りなどいろんな場面で使えるお祈り文例集だったの。
欲していたのはこれだ!
葬儀のときのお祈りもしっかり載っていた。
その中から良さげなのをいくつか選びつなぎ合わせて使うことにしたわ。
葬儀当日
葬儀はまず好きだったアベマリアのCDを流してもらい、続いてたき子がお祈りをすることになった。
仏式だとお坊さんが長々とお経をあげるけど、それがないのでお祈りはなるべく引き伸ばさないと時間が余っちゃう。
普通に読んだら2分ぐらいですむお祈り文を頑張ってゆっくりゆっくり読む。
アベマリアの調べは葬儀にピッタリね!
バックに流れるアベマリアのメロディがたき子の拙いお祈りを助けてくれた。
次は献花でその後はお花をお棺に入れ、最後に手紙や絵や好きだった食べ物を入れて最後のお別れをしたわ。
お骨上げ
お骨上げの間に時間が2時間ほどあるのでサンマルクでコーヒーと共におやつタイム。
お骨上げをしていて思ったんだけど、あの長い箸って持ちづらいよね。
兄なんて箸を落としてたぞ。おいおい。。。
たき子は喪主だし、息子にとっては初めてのお骨上げ。
カッコ悪いところ見せられないじゃん。
持ちづらい箸でつまみづらいお骨をつまみ、頑張って骨壷へ納めた。
ちゃんとした箸使い覚えておいて良かったって生まれてはじめて思った瞬間だわ。
ポッキーで母を偲ぶ
夜は食べに出ようと思ったんだけど、さすがに疲れていたので家でゆっくり食べることに。
息子がテイクアウトしてきてくれたカレーとナンとタンドリーチキン。
食後は母のお棺にも入れたポッキー極細を母を偲びながら二人で食べた。
そんな感じで、なんとなくブログを書くほどの余裕はなくて、まとめてのご報告になりました。
とりあえず息子のためにも、たき子は母よりは先に死ねないと前から思っていたので、そこはクリアできて良かったな。
今はひと仕事終えた気分。
悔いはあるけどそれなりにその都度その都度悩んで考えて選んだ選択だったしね。
さあ、母は他界し息子は成人し、これから遊び倒すよ!
。。。って友人達とのラインで宣言したら「ちょくちょくブログ覗いてるけどすでに遊び倒しているのでは?」というツッコミが入る。
バレバレだ(*´艸`*)
ということで宣言を修正。
これから“さらに”遊び倒すよ!!