こんにちは、たき子です。
母の友人から入院中の母へサマーカードが届きました。
金魚鉢のサマーカードと京菓子
よいしょっと起こすと飛び出す絵本のように立体の金魚鉢になる可愛らしいカード。
糸で吊るされた金魚が泳ぐ素敵なカードに母へのメッセージが書かれていました。
サマーカードと一緒に送ってくださったのがお菓子。
食欲の戻らない母でも食べられるよう考えて選んでくれた物です。
これは柔らかくて軽〜いお煎餅。
赤ちゃんせんべいってあるじゃないですか、あんな感じ。
口に入れるとホロホロ溶けます。
赤ちゃんせんべいと違うのは片面に砂糖がコーティングされていること。
黒いのは黒砂糖、白は白砂糖が塗られているんですよね。
「白水墨客」という雅な名前がつけられたこの京菓子は下京区にある末富のお菓子。
写真は末富のホームページより
末富のホームページには乙女心をコチョコチョされるお菓子が並んでるのよね〜。
送ってくださったのはこれだけにあらず。
こちらの干菓子、同じく末富さんの「天平のみやび」。
正倉院伝わる碁石をイメージした可愛らしい干菓子。
口溶けが良いので選んでくださったんだと思う。
そしてさらに可愛らしい干菓子まで!
たまうさぎという名前通りうさぎ型の干菓子。
包装紙も可愛らしい。
たまうさぎは、上京区にある宝暦5年創業の老舗、俵屋吉富の干菓子。
送ってくださった母の友人は昔近所に住んでらした方でとても上品で明るい素敵な女性。
齢80を越しておられるにも関わらずお元気で一人暮らしを続けてるの。
母が少しでも食べられる物をと一所懸命選んでくださった小母様に心から感謝!!
主治医に呼ばれた
その母の容態説明のため、主治医に呼ばれ昨日病院へ行ってきました。
イレウスの手術からひと月あまり。
1年で5回の全身麻酔を伴う手術は86歳の体には限界だったのでしょう。
ほとんど眠っていて起きていてもごく短時間で意思疎通もわずかです。
食べる量も減り一日中寝ている。。。老衰と診断すべきだと思いますと言われました。
ずっとコロナで面会禁止だったので2週間ぶりに様子を見たけど、前よりさらに小さくなっていた母。
だけど、2週間前今の病院に転院した時はしかめっ面が顔に張り付いたようだったのに今はとても穏やか。
痛みも苦痛もなくぼんやりとした意識しかなくただ眠たいという感じ。
残念ながら小母様が送ってくださったお菓子は食べることがないでしょう。
サマーカードも理解できなくなっているし小母様が送ってくれたよって声をかけてもわからない様子でした。
看取りを考える段階
そこでたき子のやる事はどうやって看取るかっていうこと。
あくまでも最期まで点滴を受けるかどこかの時点で外すか。
全てたき子の考え一つです。兄には相談できません。
何せ兄は1ヶ月前の危篤連絡ラインをスルーしやがった危篤スルー野郎ですから。
危篤スルーの兄
実は兄は21年前父が亡くなった時も危篤に駆けつけず、今回も全てをたき子に押し付けようとしてます。
これまでも母の老いから目を逸らしてきて、今また看取りを放棄しようとしている兄。
母には何年も顔を見せなかったのに、その一方昔世話になった親戚や知人には会いに行って昔語りをしていたという事実からは、重い現実から目を逸らしノスタルジーな世界へ逃げ込もうとする兄の姿が透けて見えます。
正直兄に対して憤りは感じますが、可哀相なヤツだとも思うんです。
現実を直視できない弱い人間です。
だけど現実から目を逸らせばきっと現実から仕返しされるでしょう。
そうです、人生そんなに甘くない。
倍返しが待っています。
現に兄は数年前鬱病になっていた時期があり今は症状は落ち着いているけど大量の投薬を受けていて薬の副作用で体がキツいのだそうです。
全力で同情してさしあげる
来るなら来い、しょぼい現実なんて返り討ちにしてくれるわと(器が小さいのであくまでも一人で背負い込んで頑張る気はない)息巻く妹たき子が兄の分まで全部しぶとさを持って生まれちゃったのかもしれません。
だから腹を立てても仕方ないしストレスがたまるだけなので仕返しに全力で兄に同情してさしあげようかと思うんです。
たき子の知らない間にたき子にコンプレックスを抱いてた兄にしてみれば、妹から憐れまれるのが一番の屈辱に違いありませんから。